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2024 / 10 / 01
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■<10月コラム>秘書のメイン業務はスケジュール管理!上手に管理するためのコツは?

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秘書の仕事にはさまざまな業務が含まれます。その中心的な仕事のひとつがスケジュール管理です。必要なタスクに時間を割り振るのが基本ですが、一般的なタスクには複数の関係者が絡むため、間違いのないように最新の注意を払う必要があります。ただし、これには上手に管理するためのコツがあるのです。この記事では、役に立つ2つのコツを紹介していきます。

 

 

■秘書の主な仕事とは

秘書の業務の中心は上司のスケジュール管理ですが、それ以外にも多岐にわたる業務をこなしています。例えば、電話応対や出張の手配、資料作成などが挙げられるでしょう。電話応対では、上司の仕事に関わるさまざまな人からの電話に対応します。上司に取り次ぐ場合もあれば自分で受け答えする場合もありますが、大切なのは丁寧な言葉遣いを心がけることです。電話だけでなく直接訪れた来客の対応も秘書がおこないます。そのため、出迎えやお茶出しなど、ビジネスマナーに則した対応を習得しておかなくてはなりません。出張の手配では、上司の交通手段の確保や、宿泊先の予約などを担当することになります。実際の行程を想像しながら、手違いのないように確実に手配する必要があります。上司が会議などで使う資料作成も秘書の主な仕事の1つです。資料は紙とは限らないので、PowerPointなどを使いこなす程度のパソコンスキルは必要になるでしょう。場合によっては、上司のスピーチの内容を秘書が考えることもあります。

 

■予定を優先順位で分類する

秘書のスケジュール管理の第1のコツは、予定を優先順位別に分類することです。業務で生じるタスクには、序列があります。まず、そのタスクの期日や時間帯が動かせるかどうかをチェックしましょう。決まった日時を動かせないものから、スケジューラーの時間帯を割り当てていくのです。次に、内容の重要度を勘案します。同席者が重役の場合は要注意です。社外の参加者が含まれる場合も同様です。この判断を可能にするのは、日常的な情報収集です。秘書の役割としては、先方の取引先や上司との関係性を日頃から把握しておく必要があります。

また、全社的な観点からの優先度を判断するには目の前のタスクだけではなく、進行中の複数のプロジェクトの進捗状況も合わせて頭に入れておかなければなりません。実際には、優先順位が高いにも関わらず、日程がなかなか決まらないタスクも出てきます。特に、プロジェクトが始まってすぐの段階では、さまざまな環境が流動的なので、柔軟なスケジューリングが要求されるタスクが多発しがちです。その際は、候補日時をいくつか決めてしまうとよいでしょう。とくに重役秘書であれば、部下の立場の社員たちはその候補日を基準にスケジューリングをするため、早めに決める必要があります。

 

■取引先や一緒に仕事する人の都合にも気を配る

秘書のスケジュール管理の第2のコツは、取引先や一緒に仕事をする人の都合も考えてスケジューリングを行うことです。役職が上がれば上がるほど、人と会って交渉・折衝することが多くなるため、会合などの相手のあるタスクが増えます。そのため、スケジューリングの際には、参加する先方の都合を考える必要があるのです。日時はもちろん、場所の指定があるかどうかも忘れないように確認します。このようなタスクのスケジューリングでは、余裕を持たせた日時の設定が不可欠です。当初の計画が変更になったときのための代替案として、いわゆる「プランB」を考えておくわけです。

具体的には、あらかじめいくつかの時間帯をスケジュールに組み込んでおき、最初の予定が変更になったら、次の時間帯が自動的に決まるようにしておきます。また、先方や一緒に仕事をする人の都合を考える必要があるタスクは、時間的に連続させないようにしましょう。スケジュールの再調整が可能なタスクと交互に設定しておけば、突然の変更にもある程度は対応できるからです。相手側の都合で変更になるケースに対応するには、先方の秘書とも可能な限り密な連絡を取り合うようにするとよいでしょう。

 

■一目で確認できる形にすることが大事

秘書がスケジュール管理に失敗すると、上司が効率よく動けない事態が発生します。また、相手があるスケジュールの場合、取引先に迷惑をかけることになりかねません。このような状況を避けるには、ミスが起きないような手順を考えておく必要があります。たとえば、スケジュール管理のミスで頻出するもののひとつはダブルブッキングです。同じ時間帯に複数の予定を入れてしまうのです。主な原因は、情報の一元管理が不十分なケースがほとんどでしょう。解決策は、一覧性の高い方法で予定を管理することです。

一般的にはオンラインのスケジューラーが使われますが、デジタル媒体はソフトウェアの不具合や何かのタイミングでデータが消失する可能性があります。そのため、秘書としてはオンラインツールだけではなく、バックアップとしてアナログな方法でも管理しておくことをおすすめします。その際、カレンダー式や1日単位で記録できるタイプの一覧性の高い手帳に消せるペンで記入するなどして、スケジュール管理するとよいでしょう。

ただし、この方法を取るのであれば、デジタルとアナログの双方のツールの整合性を常にチェックする必要があります。このようにして、全体の予定がどうなっているのかを一目で確認できる形にしておくことが、秘書としてスケジュール管理をする際のポイントになるのです。

 

■秘書が仕事で信頼されるためのコツ

上司と信頼関係を築くことも秘書の仕事の一環です。上司と秘書は二人三脚の関係であり、関係がぎくしゃくしていると業務もスムーズにおこなえなくなるでしょう。業務がうまくいかないことでお互いにストレスがたまり、関係がさらに悪化するという悪循環に陥る恐れもあります。そのため、秘書は上司から信頼されるためのコツを押さえておくことが肝要です。

まず、常に礼儀正しく、笑顔を絶やさないようにして、誰からも好感を持たれる努力をするのが基本です。そのうえで、誰に対しても気を配り、チームワークを大切にしてください。秘書は上司と周囲の人々の橋渡しをする役割を果たします。誰からも好かれる秘書になることで、関係者が上司へと気軽にコンタクトするようになります。結果的に業務が円滑におこなわれ、上司からも信頼を寄せられるようになるでしょう。また、上司の業務内容や性格を把握し、常に先回りして行動することも大切です。上司の考え方を尊重し、丁寧なコミュニケーションを心がけるようにしましょう。

 

■秘書の仕事で役立つ口頭報告のコツ

上司の時間を無駄にしないためにも、秘書は口頭での報告力を身につけておく必要があります。ここでは、秘書の仕事で役立つ口頭報告のコツをいくつか紹介します。まず、実際に報告する前に要点をコンパクトにまとめておくことが大切です。報告の要点を自分で理解していないと、多忙な上司を前にしてだらだらと話すことになります。ひとまず上司に必要な情報のみを抽出し、どのような内容でも1分以内で報告することを目指しましょう。報告に不足があれば、上司のほうから問いただしてくれるはずです。

次に、報告の際は最初に結論から伝えることを心がけてください。結論は上司が特に知りたいことであり、重要度の高い情報から伝えるのはビジネスにおける報告の鉄則です。最初に結論を提示することで、それに続く話の内容も理解しやすくなります。同時に、報告では客観的な事実のみを伝えることも大切です。主観的な意見と客観的な事実が混ざってしまうと報告内容に統一感がなくなり、上司の判断に支障をきたします。そして、報告事項が複数ある場合は緊急度の高いものから伝えるようにしましょう。トラブルやミスに関する報告は切り出しにくいものですが、事態を早く収束させるためにも、真っ先に報告するべきだといえます。

 

 

仕事のコツを押さえて優秀な秘書を目指そう

秘書のメイン業務は上司のスケジュール管理です。予定を優先順位で分類する、一目で把握できるようにしておくなど、工夫を凝らして無駄のないスケジュールを組みましょう。また、上司から信頼されるためのコツや口頭報告のコツを押さえておくことも大切です。今回紹介した内容を参考にして、内外から高く評価される優秀な秘書を目指してください。

 

 

 

 

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